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少林寺流の継承者

少林寺流の継承者_(少林寺流命名50周年記念誌より).JPG

出典元:

『空手道 少林寺流命名五十周年記念誌(仲里常延 編著)』

(発行日:2005年3月13日、発行者:仲里常延)

仲里常延先生と元澤勇夫総師範

 少林寺流の仲里常延先生は、喜屋武朝徳先生から授けられた型を生涯無修正主義を貫き沖縄県指定無形文化財「沖縄の空手・古武術」保持者として2000年9月に認定された先生。

拳心館館長元澤勇夫師範は、故 仲里常延先生に師事していたため、上記継承者の系譜に載っており、本土で広まった他の少林寺流と区別し、源流に立ち返るべく、拳心館の流派名に「沖縄少林寺流」という名称を掲げています。

少林寺流の型・特徴

1. アーナンクーの型

 少林寺流のみが継承している型で、1925年(大正14年)喜屋武朝徳先生が台湾へ武者修行で「あんぎゃ」なされた時、現地の達人より伝授された型で、手刀受け、双手受け、連続突き、猿臂等の形(技)が含まれ、最初に教授される型である。

2. ワンシューの型

 独特の手刀受けの形(技)、内受け、肩車の投げ技が含まれている型である。

3. ナイファンチの型

 丹田に力を入れ、裸馬に乗った姿勢で両太ももを締めながら行う。形(技)に変化は少ないが、特に下半身を鍛える方がある。

4. セーサンの型​

 特に前半では腹式呼吸を意識して行い(肩甲骨を下げ)、呼吸と攻防の密接な関係を体得する。裏拳打ちや忍び足での前蹴り等の形(技)が含まれ時間をかけて鍛錬する型である。

5. パッサイの型

 相手を誘い、掌底で顔面を攻撃、闇夜に忍び足で相手を探り位置を確認する形(技)、足刀による関節への攻撃などの形(技)が含まれている型である。

6. ウーセーシーの型

 手刀受け、背刀受け、連続貫手、羽交い締めへの攻防、双手受けから双手突きなどの形(技)が含まれている型である。

7. チントーの型​

 二段跳び蹴り、鶴の岩立ち(転身後の蹴り技)など高度な形(技)が含まれている型である。

8. クーサンクーの型

 特に、「空手に先手なし」の理念を最初の形(技)で表現する。足刀横蹴りが随所にある。総仕上げの型で、五段以上を取得したものに伝授される型である。

9. 徳嶺の棍(八重山徳嶺ぬ棍)

 少林寺流のみが継承している型で、棒の長さは六尺。連続受け攻撃、貫技や突き技を多用する型である。

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